8/25
- デーヴ・グロスマン著・安原和見訳『戦争における「人殺し」の心理学』読了。物騒なタイトルに反して、"生来、人は人を殺すことを強く拒絶する。戦争という大義名分があっても"と事実から推察できるのは、希望だなと思った。
- ただしその拒絶を和らげる(殺人を促す)手法は存在し、効力を発揮する。第二次世界大戦では10~15%程度だった発砲率は朝鮮戦争で55%程度になり、ベトナム戦争では90%以上に到達する。
- 『撃つ的を丸型から人型にする』『特定の条件に当てはまったら考える前に撃つことを繰り返す』という訓練の工夫や、『"やつら"は我々と異なった存在であり、人間ではない(非人間化=Dehumanize)』という心理的距離の醸成などによって、発砲率=殺害の確率を引き上げることができるというのが本書の主張。
- また、殺害への拒否感は物理的な距離に反比例するというのも興味深い。『砲撃や狙撃、戦闘機からの爆撃では何十人でも何百人でも殺せるが、銃やナイフで目の前の人間を殺すのはひとりであっても強烈な拒否感を生む』というのは直感にも適合するが、それぞれの殺人を実際に行った人へのインタビューでその生々しい感覚が伝えられるのは本書の特異な利点だと思う。
- なぜ人は戦争で人を殺せないのか、なぜ殺せるのか? タイトルに見合った骨太な良著だと思う。
- ただ終盤に出てくる『暴力的な映画やゲームが暴力行為や殺人事件に繋がる』って主張は同意しかねるな〜。僕がフィクションであれば何をしても無罪だと思ってる(これはこれで極端だけど)のを差し引いても、軍の訓練と映画を見ることやゲームで遊ぶのを同一視するのは説得力に欠ける。訓練ほど強制されないし、成績によって実社会での利益を得られたりしないし。なによりこの主張に関しては当事者へのインタビューは皆無、統計からのアプローチもほぼなくて、急に論理が雑になった印象。「はあ、そうですか」って何回も言っちゃった。
- 特に(悪い意味で)インパクトあったのが『猟刀やトマホークや火打石式のライフルを規制する必要がないのと同じように、印刷物を取り締まる必要はない。』の部分。いや前提おかしいって。ちょっと感覚がアメリカすぎない(偏見)?
- 朝に散歩してたら変わった苗字の表札を2つ見つけて嬉しかった。
- 給料日。保険料やら税金やらが上がったのもあって、額面に対して手取りがそこまで増えてない。やはりカス。もっと稼がねばならぬ。
- 健康診断。体重はおよそベストだけど、思ったよりウエストがある。一応相談したらまあ体重は良い感じだしキープでいんじゃない、とのこと。思えば遠くに来たもんだなあ。あすけん始めた時より10kg以上減ってるわけだしね。ダイエットしか楽しくないしダイエットしかうまくいかねえ。
- オルゴールアレンジのLemonが流れてておもろかった。ゆめな〜らば。
8/26
- 調子が良いのか悪いのか全然わからん。よくはない。
- あすけんの女って肉体性がないのが唯一の欠点だよな。
8/27
- 周り見るのをやめよう! 自分のことだけやっていけ。
- 恩田陸『光の帝国 常野物語』を読み始めた。大昔に『Q&A』を読んで全然わからんと思って以来だけど、冒頭の一編はなかなかわかりやすくてよかった。意味深な固有名詞はちゃんと説明してほしかったけどな!!
8/28
- ビューティフルライフを見終わった。面白かったな〜。時代を感じさせるシーンがたくさんあった。これで今夜月が見える丘にをフルパワーで聴けるってワケよ。
- 最終話で1話のシーンを引用するのアツいな。
- 割と王道の話だなあと思った。故に多くの人の胸を打つんだよなあ。奇を衒うのをやめよう。
8/31
- 恩田陸『常野物語 光の帝国』読了。恩田陸は大昔に『Q&A』を読んで意味わかんね〜と思って以来。もしかしたら特にわかりにくい作品を読んじゃっただけかもしれないし、今は理解力も伸びてるだろうし! と思って読み始めたら……やっぱりわからん!!! 難解な作風なんかい!!! 1本目の短篇はわかりやすくて好き。あと途中にあった回想のサスペンスみは結構良かった。全体的にテンポがすごくよくて、この速度で書いてもいいんだ〜っていう気づきがあった。
- 出かけてるのに信じられんくらい体調悪くてワロタね。出先でかき揚げうどんを食べるのはやめよう。あと酒飲んで寝るのもやめよう。酒を抜いて8時間眠ろう。
- 女のこと1mmもわからん。女のこと1mm ParabellumもわからんBulletとしてデビューしようかな。